海鈴。 今日空いてる?
ストーリー詳細
真心を込めて綴られた時の絵巻を静かに味わって。胸を打つ声と響き合う調べに導かれ、ステージと日常が交わるかけがえのない記憶をもう一度心に抱きしめます。

迷い星、叫び重ねて · EPISODE 16
うた
『また――人間になれなかった……』
ADV 10015 · 再生時間 14:29
解放条件
- プレイヤーランク 16
- MyGO!!!!! バンドランク 3
クリア報酬
珍しいですね。 予定があります
……そう。 じゃあいい
それが終わればいけますが。 ……用件は?
え、なんで? 新しいメンバーって、どういうこと?
だから、私たちのバンドに新しいベースを入れる。 もう見つけたから
…………
待って、そよさんは?
あいつはもうダメだ
ダメって……全然意味わかんないんだけど? そりゃ練習来ないけどさ……
……どうして? なんで、ダメなの……?
……あいつと話した
え、そよさんと会ったの? ちょっと、呼んでよ!?
そよちゃん、なんて……
……あいつは……
!
お待たせしました。 お取り込み中なら、出直しましょうか?
……必要ない。話はもう終わり
ちょっと、待ってよ……!
ご挨拶がまだでしたね。八幡海鈴です。 30ほどバンドを兼任していますが、それでもよければ
え……?
まぁ、実質動いてるのは10くらいですが。 一週間前までに連絡いただければ、可能な限り参加しますので
えっと……千早愛音です。 こっちは燈ちゃんで……
…………
よろしくお願いします
じゃ、練習始めるから。 2人とも、準備して
燈……?
…………
燈? マイクの準備して
…………
ふむ……概ね、事情はわかりました
ちょっと、海鈴。 何勝手に帰ろうとしてんの?
……前の方が忘れられないようなので
…………
話がまとまり次第、改めて相談してください
……!
……応援してます
…………
……どうして、ベースの人、連れてきたの……?
ベースなしでバンドは続けられない
……そよちゃんは?
あいつは戻ってこない
……! 一生やるって、約束した!
その誓いが嘘だったんだよ!!
!!
ちゃんと説明して。 嘘って何? そよさんがバンドやめるって言ったの?
……やめるとは言ってない
何それ、じゃありっきーが勝手に新しい人連れてきたの? おかしくない? ちゃんとそよさんに――
あいつは新しいバンドなんかやるつもりなかった!
全部、CRYCHICを復活させるためにやってたんだよ!
……! ……
あいつ、お前も楽奈もいらないって…… 燈と私を繋ぎ止めるために利用したんだよ!
…………っ
もしかして、燈って……高松燈ちゃん?
……お友達なの
愛音ちゃんとバンドするんだけど、 立希ちゃんも一緒にやらない?
愛音ちゃんのおかげで、 久しぶりに燈ちゃんと話せたから
……ねえ、私たち、 もう1回やり直せないのかな?
バンド。 私と、燈ちゃんと、立希ちゃんと
ああ……
違う! そよちゃんは、バンドやってこうって…… ライブ終わっても……だから……!
違うって何? 燈は……CRYCHICがいいの?
え……
そういうこと? そよをとるなら、こいつはいらないってことでしょ
違う、みんなで……
……もう無理だよ
無理じゃない!
そよがいいの!? こいつらがいいの!? どっち!?
……私、帰る
……っ
は? 何言ってんの?
私、いらないんでしょ
! 愛音ちゃん……
燈ちゃんは、そよさんとCRYCHICやりなよ
…………
もう、やだ……
バンドなんて、やりたくなかった……
花咲川女子学園 自販機前
あれからどうなりました?
……何
バンドのことです
……終わった
……そうですか
ごきげんよう~
ごきげんよう。 …………あ
もうすぐ夏休みだね。 ……あ、でもその前に期末テストかぁ
そよちゃん余裕でしょ
そんなことないよ~
今度教えて~
え~、どうしようかな~
…………
『またダメになった。 ぜんぶ ぜんぶ』
『かなしいのはいやだ。 つらいのはいやだ。』
『やらなければよかった なにもかも なにもかも』
…………
あっ、燈ちゃん。 おはよ~
…………
…………っ
『涙も出ないのに 目のはしがチリチリ いたい。』
『どうすればいいのかな。 どう伝えればいいのか わからないのに』
『ちゃんと話したかった。 ちゃんと聞いてほしかった ちゃんと言えたら』
『ぐちゃぐちゃだ。』
『ダンゴムシ』
『たくさんの言葉が耳につまって』
『ちがう わんわんと 叫んでいったりきたり』
『きえていく。』
『ちがうのに、』
『きっとまちがえてしまったんだ。』
『いつもそうだ。』
『あるのにさわれなくなってしまって。 見えるのになくなってしまって。』
『ぜんぶ、なくなってしまった。 なにもかも。』
『なにもかも』
『なにも言わなかったから。』
『また人間になれなかった』
『どこかにいってしまいたいのに。 いつもダメなままで、』
『口が空っぽになって 言葉が乾いてしまった』
『どうすれば……』
――危ないよ
……?
目の前、階段。 ぼんやりしてると踏み外しちゃうよ
あ……
……大丈夫?
え……?
泣き出しそうに見えたから
…………
都会でも、北極星って見えるんだよね
東京じゃ星は見えないって思ってたから、 見つけた時は驚いたな
……あれが、おおぐま座
北極星はこぐま座だから……あれ
見つけるの早いね
……あ、星座の本、今持ってる
見せてくれるの?
これ……
? 何かカバンから落ちたよ?
これはノート……?
どうしたの?
ごめんね。 ノートの中、少し見えちゃった
『なにも言わなかったから。 また――人間になれなかった……』
…………
詩、みたいだね
え……?
詩って伝わる気がするよね。 上手に言えないことも。言葉以上に、気持ちが


…………
それじゃ、もう行くね。 気持ち、伝わるといいね

うた……

これはうただ
……愛音ちゃん
…………
一緒に……ライブやって
……そよさん、どうすんの?
あ……
え!? ライブ? 燈ちゃんのソロで?
はい……
あはは、急だな~
あ~、このライブは頭ならちょっといけるかな。 ちょっと短くても大丈夫?
……よろしくお願いします
……ってことがあってさ~
え。燈が、ライブ……?
立希ちゃん、聞いてないの?
…………
何があったか知らないし聞かないけど、お姉さん心配だな~
…………いつなんですか
高松って誰だろう……?
……あかり? 何て読むんだろうね?
ともり?
(……うまくできるかな)
(1人でここに立つのは、 いつもより、ずっと1人ぼっちで……)
(また、何か間違ってるかもしれない。 全部間違ってるかもしれない)
(でも……進みたい)
みんないなくて、曲もないけど、 これは歌です
『僕は詩をうたいます。』
『かつて手を引いてくれた人がいて、』 『一緒にうたう人がいて、』 『僕が壊してしまった。』
…………
『迷子になって』 『回り道をして』 『それでも進む人がいて』
『僕が手を離してしまった』
『忘れたくなくて』 『失いたくなくて』 『僕の中に残っている欠片を拾い集めて』
『それが詩になって』 『そうだ これは詩なんだ』
……おもしれ~女の子