ストーリー詳細

真心を込めて綴られた時の絵巻を静かに味わって。胸を打つ声と響き合う調べに導かれ、ステージと日常が交わるかけがえのない記憶をもう一度心に抱きしめます。

花飾りのためのデコール · EPISODE 17

代償

(虹色は、わたしの欲望の色だったんだ)

ADV 10076 · 再生時間 9:37

解放条件

  • プレイヤーランク 17
  • millsage バンドランク 3

クリア報酬

蛍蛍

はあっ、はあっ……

蛍蛍

(あれ……?)

蛍蛍

(結局わたし、最後まで……)

蛍蛍

あ……っ!

凪凪

まほろ……っ!

なつめなつめ

ちょっ! ああ、もうっ!

朋花朋花

……millsageでした。ありがとうございました

凪凪

待って、ねえ待って! ……落ち着いて、まほろっ!

まほろまほろ

……落ち着いてるよ

まほろまほろ

すっごく、落ち着いてる

まほろまほろ

だからさ……そんなふうに、かわいそうな目で見ないでよ

凪凪

……っ! まほろ——

なつめなつめ

そこまでよ、喧嘩やるなら楽屋でやって。 反省することは山ほどあるんだから

凪凪

入ってこないでもらえます? いま私が——

まほろまほろ

なつめちゃん。私、ちゃんとわかってるつもりだよ

まほろまほろ

お客さん、すっごく盛り上がってた。 できてないのは……反省しなきゃなのは、私だけ

まほろまほろ

迷惑かけて、ごめんね

なつめなつめ

……は?

なつめなつめ

何勝手に悲劇のヒロインに浸ってんのよ

なつめなつめ

本番でのミスなんて誰だってやる。 たまたま今回はあんただっただけ

なつめなつめ

別にあんたを責めるつもりなんか――

まほろまほろ

わかってるってば!!

なつめなつめ

……!?

まほろまほろ

ぜんぶぜんぶ、ちゃんとわかってる!

まほろまほろ

みんなが私を責めないことも!  蛍ちゃんは何も悪くないことも!

まほろまほろ

わかってんの! わかってんだってば!

まほろまほろ

私に実力がないこともっ! 才能がないこともっ!! 奏多の代わりなんかできっこないことも!

まほろまほろ

私がっ! 一番……っ!!

凪凪

……っ

なつめなつめ

だから! そういうことじゃ——

蛍蛍

あの……わたし……っ! わたし、が……

なつめなつめ

……あんたも悪くない。 やるべきことをやったんだから

朋花朋花

そうですよ。蛍さんは、ライブを最後まで守ったんです

朋花朋花

謝る必要なんて――

凪凪

朋花でしょ

朋花朋花

……はい?

凪凪

謝んなきゃいけないの、朋花でしょ

凪凪

蛍をバンドに入れようって言ったのも、 ボーカルやらせようって言い出したのもきみじゃんか……!

凪凪

最初からこうなるように企んでたんじゃないの!? じゃないときみは、バンドのことなんか――

なつめなつめ

凪!

凪凪

……っ

朋花朋花

……はぁ

朋花朋花

——だったら、何だって言うんですか?

蛍蛍

……え?

朋花朋花

確かに私は、私なりの目的のために動いていました

朋花朋花

ですが結果として、 millsageはここまで息を吹き返したじゃないですか

朋花朋花

それに……全部が計画通りというわけでもないです。 今日のようなことは、私にだって予想できません

朋花朋花

誓って、誰かを傷つけたいという意思はありませんよ

凪凪

そういうことじゃなくて……!

朋花朋花

企みが悪だ、とおっしゃりたいんですよね? でしたら凪さん、あなたはどうなんですか?

凪凪

……っ!

朋花朋花

蛍さんにも歌ってもらう……その案に賛成した時点で、 まほろさんの歌を減らすという意味もわかっていたはず

朋花朋花

あなただって、いわば共犯者ですよ?

凪凪

……っ!

なつめなつめ

もういいから! どっちも黙りなさい!

ストーリームービーmillsageバンスト1章 初ライブ後のアンコール(17話)
凪・朋花凪・朋花

…………

なつめなつめ

ちょっとあんたたち、何突っ立ってんのよ! 追いかけるわよ!

朋花朋花

……私の役目じゃないんじゃないですか?

朋花朋花

私はすっかり悪者のようですし

凪凪

……最低だ……私……わかってたのに……!

凪凪

それがまほろのためだって……っ!

なつめなつめ

あーーーもう……! ごちゃごちゃうるさい!

なつめなつめ

もういい、ひとりで行く!  あんたらはお客さんの対応っ! それくらいはやれ!!

蛍蛍

まほろさんっ! 待ってください、まほろさ――

まほろまほろ

来ないでっ!

蛍蛍

……

まほろまほろ

……ああでもしないと、ライブは続けられなかった

まほろまほろ

あれでよかったと思ってる

蛍蛍

で、でも……わたし、まほろさんを……!

蛍蛍

そんなつもり、なかったのに……!

まほろまほろ

……そうだよね。 あれも全部、バンドのためだよね

まほろまほろ

けどね、気づいてたかな

蛍蛍

……?

まほろまほろ

笑ってたよ、蛍ちゃん

まほろまほろ

ライブの最後まで。歌い終わるまで、ずっと

まほろまほろ

楽しそうに、笑ってたんだよ

蛍蛍

……あ

蛍蛍

(そんな)

蛍蛍

(だって、わたし)

蛍蛍

(まほろさんを、助けたくて)

蛍蛍

(幸せに、なって欲しくて)

蛍蛍

その……ごめんなさ……

まほろまほろ

…………

まほろまほろ

もう、放っておいて

蛍蛍

あ……

蛍蛍

待って……

蛍蛍

待ってください……!

蛍蛍

……うう

蛍蛍

(わたしは、バカだ)

蛍蛍

(大バカだ)

蛍蛍

(虹色は、わたしの欲望の色だったんだ)

蛍蛍

(音楽をひとりよがりに楽しみたいと思う気持ち)

蛍蛍

(ずっと浸っていたいと願う気持ち)

蛍蛍

(だからわたしは、歌い続けたんだ)

蛍蛍

(あの空間が、何より心地よかったから)

蛍蛍

(誰かを救えた気になって)

蛍蛍

(結局、自分のことだけで)

蛍蛍

ううっ……ううううう……!

なつめなつめ

蛍っ! やっと見つけた……!

なつめなつめ

……まほろは?

なつめなつめ

……そう

蛍蛍

ううっ……うわあああああん……っ