ストーリー詳細

真心を込めて綴られた時の絵巻を静かに味わって。胸を打つ声と響き合う調べに導かれ、ステージと日常が交わるかけがえのない記憶をもう一度心に抱きしめます。

THAT KIND 愛 · EPISODE 8

ファミリーはピースであれ!!

私、みんなが思ってること全然知らなかったんだ……!

ADV 10087 · 再生時間 12:33

解放条件

  • プレイヤーランク 8

クリア報酬

蕾叶蕾叶

てことで明日、ファミリーでライブに出るよ! みんなしまっていこう!

心玖・寧月・ちえり心玖・寧月・ちえり

…………

蕾叶蕾叶

あれっ、なんかテンション低い?

心玖心玖

(――やっぱり脳内お花畑なんだな)

心玖心玖

(また自分の都合で、周りに面倒ごと背負わせて…… 『家族』って便利だね)

寧月寧月

とりあえず、蓬咲も呼んだ方がいいのではないか?

ちえりちえり

蓬咲〜〜! どこですか、出てきなさ〜い!

蓬咲蓬咲

は〜い……!

寧月寧月

ステージの袖にいたのだな。 蓬咲、話は聞こえて――

蓬咲蓬咲

しっ、寧月さんっ……!! うわ〜〜〜ん、最年長のくせに隠れててすみませんっ……!

寧月寧月

ど、どうしたのだ……?

蓬咲蓬咲

すすすみません、初めてちゃんと会話すると思ったら 心臓が捩じ切れちゃいそうで〜……!!

ちえりちえり

騒がないでくださいっ。 今からちえりが大事な話をするんですよ!

ちえりちえり

……いいですか。 明日のライブ、ファミリーとしては参加しませんっ

蕾叶蕾叶

えっ、なんで!?

ちえりちえり

ちえりはちえり連合のトップなんですよ。 こんなことに付き合ってる暇、ないんです

ちえりちえり

でも……ちえり連合としてなら、 ちえりはライブに出てあげます

心玖心玖

……結局ライブには賛成ってこと? あんまり乗り気じゃなさそうに見えたのに

ちえりちえり

当たり前です! 『ファミリーやホームが大切』なのは蕾叶の話ですから

蕾叶蕾叶

え? みんなもファミリーとホームが一番大事だよね?

蓬咲蓬咲

それは……正直、蕾叶さんだけの主張と言いますか〜……

心玖心玖

ごめんね、わたしもそう思う

寧月寧月

私はまだ『ファミリー』を学んでいる段階だ。 大切とまでは言えず……すまない

蕾叶蕾叶

そ……そうだったの〜〜〜〜!?!?

心玖心玖

(やっと現実を見れたんだ、コイツ……)

ちえりちえり

だから、ファミリーとかホームとか ぶっちゃけちえりの知ったことじゃないです

ちえりちえり

でも……

蕾叶蕾叶

私の声が父さんに届いたことも、一度もないしね

ちえりちえり

……蕾叶の気持ちは、わからなくもないので

蕾叶蕾叶

チェリ?

ちえりちえり

こ……ここは将来、ちえり連合の本陣にします! それならちえりの理由になりますからっ

ちえりちえり

鈴木さんに勝ったら、次は蕾叶の番ですよっ! ちえりのものにするので、覚悟してくださいね!

蕾叶蕾叶

チェリ〜〜〜〜〜っ!!!

ちえりちえり

ぐえっ……くるし……!

蕾叶蕾叶

なんだろう、これ……!! 胸のあたりがぐわ〜っと熱くなる感じ……!

ちえりちえり

離れてくだ、さい!

蕾叶蕾叶

そっか……そういうことか〜……!

蕾叶蕾叶

私、みんなが思ってること全然知らなかったんだ……! 私の気持ちとみんなの気持ち、一緒にしてた……!

蕾叶蕾叶

でもさ、同じ想いを持ってなくても チェリは今私を助けようとしてくれてる!

蕾叶蕾叶

これって、ものすごく愛じゃない!?

ちえりちえり

なんかそれ……ムズムズします! 恥ずかしくないんですか……!?

蕾叶蕾叶

全っ然! だってファミリーは愛を伝え合うものだもん!

ちえりちえり

だから……ファミリーじゃないんです! わかってないじゃないですか!

蕾叶蕾叶

そんなことないっ! 私、チェリのでっかい愛に殴られた気分!

蕾叶蕾叶

チェリ〜、私たち最高のファミリーじゃん!!

ちえりちえり

だ〜か〜ら〜……!!

蓬咲蓬咲

こっ……怖い……!! チェリさんがあれだけ言っても 蕾叶さん全然譲らない……!!

寧月寧月

蕾叶の言う『ファミリー』は なんだか底知れないものだな

心玖心玖

そうだね〜。 本人もわかってなかったくらい底知れないんだろうね

寧月寧月

なるほど……

寧月寧月

蕾叶、初歩的な質問ですまない。 蕾叶の思う『ファミリー』とは、どういうものなんだ?

蕾叶蕾叶

えっ? ん〜……改めて聞かれると難しいなー

蕾叶蕾叶

あ。リビングにさ、ばーちゃんの書道が飾ってあるでしょ?

蓬咲蓬咲

あ〜……『家族泰平』って書いてある、あの……

蕾叶蕾叶

そう! 昔、漢字が読めなくて ばーちゃんに意味を聞いたことがあったんだ

蕾叶蕾叶

そしたら『ファミリーはピースであれってことだ』って。 ピースは平和のピース!

ちえりちえり

ち、ちえりは最初から漢字の意味くらい わかってましたけどね……!

蕾叶蕾叶

ケンカしても、すれ違っても、みんなでご飯を食べて、 バンドをすればピースになる

蕾叶蕾叶

そういう人たちと暮らすのが何よりの幸せだって

蕾叶蕾叶

私はずっと、この言葉を信じてる! ばーちゃんファミリーが証明なんだ!

らいからいか

はぁ、はぁ、はぁっ……!

らいからいか

ばーちゃんっ、ただいまーーー!!

蕾叶の祖母蕾叶の祖母

お〜、おかえり! 今日も学校は楽しかったか?

らいからいか

もっちろん! あれ、みんなは?

祖母のバンドメンバーA

ただいま〜。蕾叶、聞いてくれるか〜? 今日仕事先で会った人がいじわるでね〜

祖母のバンドメンバーB

こら、子どもに愚痴を聞かせない! それより、ライブの準備は?

蕾叶の祖母蕾叶の祖母

これからさ。 ほら、さっさと動くよ!

祖母のバンドメンバーC

いててて、なんか急に膝が痛いな〜。 蕾叶〜、助けてほしいな〜?

らいからいか

うんっ! わたしもファミリーだからたすける!

祖母のバンドメンバーC

わあ、うれし〜! どんなことしてくれるんだい?

らいからいか

えっとね、えっとね〜……おんぶしてあげる! はいっ、わたしのせなかにのって!

蕾叶の祖母蕾叶の祖母

コラッ!! 私の愛孫にそんな重いヤツ背負わせないよ!

祖母のバンドメンバーC

いやいや、『痛いの痛いの飛んでけ〜』って やってもらいたかっただけなんだよ〜!

らいからいか

わたし、おんぶできるよっ! いつもしてもらってばっかじゃダメだもんっ

蕾叶の祖母蕾叶の祖母

蕾叶、あんたは優しい子だねえ

祖母のバンドメンバーA

ほんと、私に似ていい子に育って〜

蕾叶の祖母蕾叶の祖母

いーや、蕾叶は私に似たんだ!

一同

あははは

蕾叶蕾叶

毎日、陽が沈む頃にみんなが帰ってきて バタバタとライブの準備をする

蕾叶蕾叶

だんだんとお客さんが集まって、 身動きもとれないくらいフロアはぎゅうぎゅうになって

蕾叶の祖母蕾叶の祖母

――ただいま、『Nest』!!

らいからいか

わ〜〜〜っ!!!

蕾叶蕾叶

熱い照明。お腹の底が震える大きな音

蕾叶蕾叶

ばーちゃんたちが鳴らす音楽は 語り合ったりケンカになったり、その日をまるっと表していて

蕾叶蕾叶

嬉しいも悲しいも、怒ってるとかも 『ホーム』でぶつけ合って、分けっこする

蕾叶蕾叶

そういう『ファミリーさえあれば人生は最高』だって ばーちゃんに教えてもらったんだ!

蕾叶蕾叶

私たちもここでライブすれば、すぐそうなれるよ! 『ファミリーの真髄はバンドにあり』だから!

心玖心玖

…………

蓬咲蓬咲

……あの〜、寧月さんの質問ってなんでしたっけ……?

寧月寧月

ああ、『ファミリーとは何か』と聞いたが…… 今の話で蕾叶の想いの強さは少しわかった

寧月寧月

そして『ホーム』であるこのライブハウスの歴史も

寧月寧月

蕾叶。私も協力しよう

蕾叶蕾叶

寧月……!

寧月寧月

まだファミリーもホームも勉強中だ。 失ってしまっては、わからないままになる

寧月寧月

蕾叶の想いも、ファミリーの本質も きちんと知りたいのだ

蕾叶蕾叶

……うん、私も一緒に知りたい。 みんなとファミリーとしてライブして、何を感じるのか

蕾叶蕾叶

みんなが、どんなことを感じるのかも

蓬咲蓬咲

――……っ、私には、無理です!!

蕾叶蕾叶

蓬咲……

蓬咲蓬咲

さ……さっきの話聞いて改めてわかりました。 蕾叶さんと私は、何もかも正反対なんです……!

蓬咲蓬咲

誰かに気持ちをぶつけるだけでも怖いのに それを人前でやって、幸せを感じなきゃいけないなんて……

蓬咲蓬咲

よわよわ底辺人間の私には、 想像するだけで心臓が雑巾搾りされる気分です〜……!

心玖心玖

蓬咲さん、大丈夫。それが普通だよ〜

蓬咲蓬咲

へっ!? みみ心玖さんも……!?

心玖心玖

うん……わたしも、蕾叶ちゃんと正反対みたい

蕾叶蕾叶

……そう、なんだ……

心玖心玖

そもそも明日のライブ。 わたしバンドしたことないから何もできないしね

心玖心玖

みんなはがんばって♪ それじゃ

蕾叶蕾叶

待って!!

蕾叶蕾叶

心玖、ギター弾けるよね?

心玖心玖

弾けないって、前にも言わなかったっけ

蕾叶蕾叶

言ってた。でもそれ嘘なんじゃない? 弦だけ新品なのも今の言い方も、なんか引っかかってて

心玖心玖

……

蕾叶蕾叶

今はホームとかファミリーとか考えなくていいから 明日一緒にライブしてくれないかな

蕾叶蕾叶

わがままでごめん! でも、お願い!!

蓬咲・心玖蓬咲・心玖

…………

蓬咲蓬咲

う〜〜っ、やらないって言ったって 絶対やらせるつもりの目ぇしてるじゃないですか〜〜!!

蓬咲蓬咲

私が断る勇気がないってわかっててそういうことするの 本当にずるいです〜〜!!

ちえりちえり

そんな後ろ向きの勇気はいりませんっ! 前に踏み出してこそ目立てるってものです!

蕾叶蕾叶

蓬咲、お願いっ! 前みたいに袖で弾けば充分だから!

蓬咲蓬咲

あれが私の限界なんです〜〜!!

寧月寧月

心玖はどうするのだ?

心玖心玖

(……結局、あんたの気持ちを押し付けるんだね)

心玖心玖

うん。わたしも今回だけ、参加するよ

蕾叶蕾叶

2人とも……ありがとう!

心玖心玖

(いいよ、そっちがその気なら)

心玖心玖

(あんたと正反対の家族観、見せてあげる)