ストーリー詳細

真心を込めて綴られた時の絵巻を静かに味わって。胸を打つ声と響き合う調べに導かれ、ステージと日常が交わるかけがえのない記憶をもう一度心に抱きしめます。

THAT KIND 愛 · EPISODE 15

おままごとはおしまい!!

あたしは『ファミリー』さえなければ、幸せになれるの

ADV 10094 · 再生時間 10:06

解放条件

  • プレイヤーランク 15
  • 一家Dumb Rock! バンドランク 3

クリア報酬

心玖心玖

…………

蕾叶蕾叶

心ー玖っ! どしたの、余韻に浸ってた?

心玖心玖

あ……うーん、そうなのかなあ

蕾叶蕾叶

そんな時には〜……これっ! みんなでお疲れさまのアイス食べよう!

心玖心玖

うん。それじゃあみんなを呼ばないと――

蕾叶蕾叶

みんな〜〜!! 縁側に集合〜〜!! ポッキンアイス食べよ〜〜〜〜!!

心玖心玖

ちょっと、しーっ……! 近所迷惑になっちゃうよ……!

蕾叶蕾叶

あっ、ごめん!

ちえりちえり

蓬咲と寧月を、このちえりが、連れてきました! どうですか、褒めたくなりましたか?

蕾叶蕾叶

おっ、さすがチェリ! 頼りになる〜

ちえりちえり

ふふん、感謝の印にちえりにはポッキンせず 丸々1本くれてもいいですよ!

寧月寧月

ポッキン……とは?

蓬咲蓬咲

えっと、半分に割って食べる庶民アイスがありまして〜……

蕾叶蕾叶

あっ、寧月はポッキンアイス初めてかー! じゃあ私と一緒にぶどう味食べてみる?

寧月寧月

ああ、ぜひ食べてみたい

ちえりちえり

ちえりはオレンジ1本いただきまーすっ

蓬咲蓬咲

心玖さん、私が割りますっ! 味を選ばせていただいたので!

蓬咲蓬咲

ふんぬ〜〜……!! せめて、このくらい……っ、できないと〜〜……!

心玖心玖

……蓬咲さん、貸して?

心玖心玖

はい、どうぞ♪

蓬咲蓬咲

うう〜〜っ、庶民アイスを割ることもできない 非力な腕がご迷惑をおかけしてすみません〜……

心玖心玖

そんな、できる人がやればいいんだよ〜

蕾叶蕾叶

……はいっ。 この切れ目からアイスを食べるんだよ!

寧月寧月

……これは……スプーンを使わないのか?

ちえりちえり

そんなものいりませんよっ。 そのまま齧れば、出てきます

寧月寧月

そのまま、かじる…… はぐっ……

寧月寧月

ん……! んんん〜〜〜……!!

蓬咲蓬咲

寧月さん、目まんまる……! か、かわ……!

蕾叶蕾叶

か〜〜わい〜〜〜〜!! おいしい? おいしいんだ?

寧月寧月

味蕾も脳も震えるほどだ……! 普通のぶどうより数倍甘さを感じる……!

ちえりちえり

ふふん、ちえりに食べ方を教わってよかったでしょう!

寧月寧月

ああ。さすが連合トップのチェリだ……!

心玖心玖

ふふ、これからも寧月ちゃんは、 初めてのことがたくさんありそうだね

蕾叶蕾叶

そうだね! 次は、そうだな〜……おつかいを頼んでみるのもいいかも!

心玖心玖

……教える時は、最初から最後まできちんと説明するんだよ?

蕾叶蕾叶

えっ、なんで私だけ?

心玖心玖

洗濯機

蕾叶蕾叶

あ〜……ごめんなさーい

蕾叶・心玖蕾叶・心玖

あははっ ふふ

蕾叶蕾叶

あっ、そうだ! みんなにいいお知らせがありまーす!

心玖心玖

お知らせ?

蕾叶蕾叶

むふふふ……♪ 実はさ〜、私たちのバンド名考えたんだよね〜!

ちえりちえり

そのニヤけた顔……なんか嫌な予感がします!

寧月寧月

私たちの名前は『ファミリー』なのだと思っていた

蕾叶蕾叶

それも正解っ。 でもバンド名もほしいじゃん!

蕾叶蕾叶

ちゃーんと半紙に書いたんだよ! たしかポケットに……

ちえりちえり

出さなくていいです! バンド名は『ちえり連合と愉快な部下たち』にします!

蕾叶蕾叶

個人名が入るのはナシ! ……あ、あった♪

蕾叶蕾叶

私たちにぴったりすぎて、みんな腰抜かすぞ〜! 聞いて驚け、その名も――

蕾叶蕾叶

『一家Dumb Rock!』

一同

…………

ちえりちえり

こんなダッサいバンド名、ありえないです!!

蕾叶蕾叶

ええっ!?

ちえりちえり

漢字と英語の組み合わせを見てたら なんだかゾワゾワします!

寧月寧月

この綴りで『だんらん』と読むこともあるのだな…… 初めて知った

蕾叶蕾叶

お、思ってたのと違う……!

蕾叶蕾叶

心玖は、かっこいいと思うよね!? ねっ!?

心玖心玖

……かっこいいと思うよ〜♪

蕾叶蕾叶

あ〜〜っ、それ思ってない証拠!!

蓬咲蓬咲

わっ……私はちょっと、いいかなって思いますけど……

蕾叶蕾叶

えっ!? 蓬咲、なんて!?

蓬咲蓬咲

えと……その〜〜〜……っ

一同

…………

蓬咲蓬咲

ごごごめんなさいっ!! やっぱり勇気出なかったですっ……

ちえりちえり

大丈夫ですよ、蓬咲! ダサいものにはダサいと言っていいんですっ

蓬咲蓬咲

うう〜っ、そういうことじゃないんです……!

蕾叶蕾叶

も〜、なんだよみんなして〜……! 私たちにぴったりだと思ったのに〜……!

心玖心玖

…………

蕾叶蕾叶

(いいライブの後、ばーちゃんたちはこの庭で ありったけのお酒を飲んで大騒ぎだった)

蕾叶蕾叶

(私たちはポッキンアイス。 これから何千本、何万本って一緒にわけっこするんだ)

蕾叶蕾叶

(このファミリーさえあれば、私の人生は――……)

ちえりちえり

――待ってください!! そんなの絶対に許しません!!

蕾叶蕾叶

チェリ、どうしたの!? なんか怒って――……

蓬咲・寧月蓬咲・寧月

…………

ちえりちえり

ちえりはここを退きませんよ

心玖心玖

…………

蕾叶蕾叶

心玖、その大荷物……何?

心玖心玖

……はぁ……

心玖心玖

騒がしくしてごめんね? わたし、今日この寮を出るんだ

蕾叶蕾叶

……え……

心玖心玖

わたし、アイドルになるの。 専用の宿舎に住むから、ここでの共同生活はおしまい

心玖心玖

今まで、大変お世話になりました♪

蕾叶蕾叶

あ、アイドルになりたかったの……? そんなこと、一言も……

心玖心玖

みんなに? 言うわけないよ〜

ちえりちえり

さっきからふざけてますよね……! 昨日までの心玖はどこ行ったんですか……!?

蓬咲蓬咲

そ、そうですよ……! 優しくしてくれて、一緒に笑って……!

蕾叶蕾叶

心玖、楽しそうにしてたよね……!? それに――

蕾叶蕾叶

ファミリーのこと、いつも考えてくれてたじゃん……!!

心玖心玖

――っ

心玖心玖

昨日まで、わたしたちは『ファミリーだったのに』って?

心玖心玖

それ、全部思い込みだよ

一同

え……

心玖心玖

一緒にご飯を食べたら、バンドをしたら、家族?

心玖心玖

お手軽でいいね。 都合が良くて、おままごとみたい

蕾叶蕾叶

……おままごと……

心玖心玖

わたしたちは所詮、他人同士なの。 たまたま同じ寮に住むことになっただけ

心玖心玖

それなのに『私たちはファミリ〜!』なんて 肩組んで脳天気に笑って

心玖心玖

事あるごとに『ファミリーだから』って 勝手に『家族ごっこ』に巻き込まれて……もううんざりなの

心玖心玖

全員で朝ご飯を食べるのもバンドをするのも…… ここでの生活全部、嫌だったの!

蕾叶蕾叶

…………

ちえりちえり

――っ、蕾叶!! なんで黙ってるんですか!!

蕾叶蕾叶

え……

ちえりちえり

『ファミリー』は蕾叶が始めたことでしょう!! 蕾叶が言い返さなくてどうするんですか!!

蕾叶蕾叶

わ……わかってる。 でも……

蕾叶蕾叶

…………

心玖心玖

……言ったでしょ。 あんたとは正反対だって

心玖心玖

あたしは『ファミリー』さえなければ、幸せになれるの

蕾叶蕾叶

――……っ

心玖心玖

さよなら

一同

…………

心玖心玖

…………

心玖心玖

(別に、ずっと思ってたことだし)

心玖心玖

(変に引き留めたりしなければ 言うつもりなんてなかったし)

心玖心玖

…………

心玖心玖

……切り替えなきゃ