ふぅ……ありがとうございました
ストーリー詳細
真心を込めて綴られた時の絵巻を静かに味わって。胸を打つ声と響き合う調べに導かれ、ステージと日常が交わるかけがえのない記憶をもう一度心に抱きしめます。

いやー、よかったよ! 道ばたでこんなピアノが聴けるなんて!
今日のピアノもすごかったー! またここ通ろうかな
……♡
あれ、朋花さん……?
あら、見つかってしまいましたね
えっと、今日って練習はお休み……でしたよね?
はい。私が勝手に来ただけなので、ご安心ください
じゃあ、ピアノを聴きに来てくださったんですか?
ええ。動画で拝見したことはあったんですが、 やはり生で聴いてみたいと思いまして
事前の断りもなく来てしまいすみません
いえ、全然大丈夫です!
えっと……どうでしたか? わたしの演奏
ふふ、素晴らしかったです♡
演奏する蛍さんに降り注ぐ、ガラス窓からの光…… ピアノの音色も相まって、神々しくて……
やっぱりあなたは私を救う神様なんだと、 そう思えました♡
え、えっと……?
私からの、愛を込めた賛辞です
……! ありがとうございます!
これはもしかしたら、常連になってしまうかもしれません
蛍さんは、いつもここで演奏されているんですか?
はい。家からも来やすくて
それに……奏多さんと出会った場所でもありますから
……そうですね
今思うと、なんて惜しいことをしたんだろうと、 悔しい気持ちでいっぱいです
……?
ストリートピアノをされていることや、 蛍さんのことなどは聞いていましたが……
肝心の、奏多さんの演奏だけは、聴けませんでした
あ……
バンドでたくさん聴けているから……と、 どこかで勝手に満足していたのかもしれません
ひどく愚かで、ひどく傲慢
…………
(奏多さんの演奏は、本当にすごかった。 わたしじゃ届かない、素晴らしい音楽たち)
(朋花さんが。皆さんが大好きだった、音楽たち)
……わたし、がんばります
……?
奏多さんと、全く同じ音楽は…… 難しいかもしれないですけど
わたしの音楽で、皆さんのこと…… 絶対、幸せにしてみせます!
……はい。 心から、楽しみにしていますね♡