さて、急いでガレージに向かわないとですね
ストーリー詳細
真心を込めて綴られた時の絵巻を静かに味わって。胸を打つ声と響き合う調べに導かれ、ステージと日常が交わるかけがえのない記憶をもう一度心に抱きしめます。

うん。さっきまほろからメッセージ来てた。 もうみんな来てるって
まさかあんなにホームルームが長引くなんて
なつめ先輩キレてそう
まあ、今回は仕方のない理由ですから……あら?
ね、ねぇ、今行こうよ……今しかないって……!
でも急いでるみたいだし、迷惑じゃ……
……凪さん凪さん♪
…………なに? いいから急ご
もう、わかっているくせに。 あそこ、中等部の子たちが見ていますよ
…………はぁ
ほら、行ってらっしゃい♪
ちょ、押さないでって――
あ……!
あー……
あの……先輩たち、これから練習ですか?
うん。そうだよ
えっと、これ……家庭科の授業があって、 クッキー焼いたんです! よかったら、皆さんで……!
……ありがと。みんな喜ぶと思うよ
……あ
?
指、絆創膏してる……怪我した?
あっ。取り出した時にちょっと、火傷を…… でも全然大丈夫です!
……そっか。ならよかった
えっと、これからは気をつけて。 プレゼントは嬉しいけど、怪我されたら心配だし
……っ! はい! 気をつけます! しし、失礼します!
やばいやばい、勇気出してほんとよかった〜!
…………
よかったですね、琴平先輩♪
……きみ、面白がってるよね
まさかそんな。 メンバーが人気で、私も誇らしいだけです
あのさ……聞いてたでしょ? これは皆さんでってくれたんだから
ええ、ええ。わかっていますよ♪
でも……もう少し、愛想よくしてあげても いいんじゃないですか?
どっかの誰かさんみたいに?
ファンクラブでしたっけ。いつものことながら、 あんなに慕ってもらえるなんていいことじゃないですか
いや……嬉しいは嬉しいよ。 ただ正直、どうしたらいいのかわかんないだけで
にっこり笑って手を振ってあげればいいんですよ
……世の中のみんながみんな、 そういうの簡単にできると思わないでよ
ふふ。クールで格好いい、憧れの琴平先輩が実は、 こんなに不器用だなんて……誰も思わないでしょうね♪
……もういいから。行くよ
ああ、もう。置いていかないでください♪